「何十年も変わらない飲食店の“戦い方”をITで変える」favy取締役CFDO 米山健一郎インタビューvol.1

「飲食店が簡単に潰れない世界を創る」ことを目指すfavyで取締役兼CFDO(Chief Food&Drink Officer)を務める米山健一郎(よねやま けんいちろう) さんは、22年間飲食業界で働いてきました。ITからは縁遠い世界にいたという米山さんが、なぜIT企業であるfavyに加わったのか、彼の今までの人生を通した気付きと使命に迫ります。

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食べることと人の笑顔が好き。そんなシンプルな理由で飲食業界へ

米山さん
こんにちは。favyの米山健一郎(よねやま けんいちろう)です。
私は高校卒業後から、22年間飲食業界で働いていた根っからの飲食人。そんな私が、今はITベンチャー企業であるfavyで取締役を務めていることを不思議に思われる方もいるかもしれません。

なので今回は、なぜ私がfavyに加わったのかを、私の人生を通した気付きとともにお話したいと思います。

3年働いて「先が見えない」と感じ、お店を転々とした

私は、「お金を払って学ぶくらいなら、お金をもらって学びなさい」という両親の教育方針のもと、高校を卒業してすぐに地元のホテルのレストランで働き始めました。飲食業界を選んだ理由はシンプルに、食べることと人の笑顔が好きだったからです。

しかし、同じホテルで3年間働いて、料理の腕は上がったものの「先が見えない」と感じました。年功序列の考え方も根強く、この後10年いてもポジションや仕事は変わらないだろうなと思ったんです。

料理人は「ひとつの料理を極めるタイプ」と「様々な料理を幅広く学ぶタイプ」に大きく分かれると思っていますが、私は後者のタイプです。そのことに気づいてからは、ホテルを辞めて街場のレストランを転々として、幅広いジャンルの料理から技術を学びました。

転機を求めて、22歳でイタリアへ

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レストランを転々とする中で幅広い技術が身につきましたし、それなりに刺激もあったのですが、それでも日常が同じことの繰り返しのように感じられ、どこか閉塞感を覚えていたんですね。

そこで、22歳の時に一人でイタリアへ渡りました。本場のイタリアの味を知りたいという思いと、何か転機がほしいという思いがあったからです。

今では考えられないと思いますが、当時はイタリア料理が日本に出始めた頃で、誰も「本当のイタリア料理の味」がわかっていませんでした。今のように海外との行き来が活発ではなかったので、旅行も「死ぬかもしれない」くらいの気持ちで行く時代でしたし、プロのシェフも本を読みながら見よう見まねでイタリア料理を作っているような状況でした。

実際、イタリア現地で食べた料理の味は、自分が作っていたものとほとんど同じでした。その点に関しては自信がついたものの、結局イタリアに来ても一ヶ月くらい経つと「日本と変わらない生活だ」と感じるようになりました。

しかし、そこで「自分の力で変わろうとせず、環境の力を借りようとしている」自分に気づくことが出来ました。「環境が変われば自分が変わると思っていたが、自分は自分で変えるしかない。自分の意識を変えれば、周りの世界も変わっていくんだ」と思いました。

帰国後、レインズインターナショナルへ入社。全国で売上No.1に輝く。

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帰国した際には、独立を考えていたのですが、「起業家募集」というキャッチコピーとユニークな面接スタイルに惹かれて株式会社レインズインターナショナルに入社しました。

当時は『牛角』がチェーン展開し始めた頃で、私も『牛角』の店長を任されました。
赤字の厳しい状況からのスタートでしたが、とにかく売上を上げるために知恵を絞りました。

帰り道にチラシのポスティングを行うルールを作る、髪を切るときもお店の近くの美容院を利用してPRをする等、できることは全部やりました。
結果、私の店舗は全国No.1の売上になったのです。

さらに私の店舗は、他の調子の良い店舗の2倍近くという尋常ではない売上を叩き出していました。
それを可能にしたのは、お店に並ぶお客様にポケベルを渡して、鳴ったら来て下さいという当時は誰もやっていなかったサービスを発案してみたり、20%と相場が決まっていた人件費を多めに使うことで、オペレーションをスムーズにして滞在時間を減らし、回転数を上げたりするなど、とにかく試行錯誤があったからです。

世の中は急速に変わっていくのに、なぜ飲食業界は変わらないのか

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〜創業間もない頃のfavyメンバー〜
レインズインターナショナルや、その後のダイニングイノベーショングループでは、料理をするだけでなく、物件の取得やコンセプト作り、経営等幅広い経験を積むことが出来ました。

一方で、自分の成長は感じながらも20年間全く変わらない飲食業界に疑問を持ちました。
ここ20年で消費者の行動は大きく変わっています。今では皆が気軽にネットを使ってお店を選び、来店します。
それなのに飲食業界では「人通りの多い一等地を取りましょう」「道を通る人に来店してもらえるように目立つ看板にしましょう」など、戦い方が全く変わっていないのです。

favy代表である高梨と初めて出会った時、自分がいかに遅れているかということを痛感しました。

例えば、当時飲食業界ではお店のホームページにクーポンを掲載することがありました。
しかし「(店名) クーポン」で検索すると、お店のホームページではなく、他社のクーポンサイトが一番上に出てきます。そして、そこに多額の広告費がかかっていました。しかし、無駄に多額の広告費がかかっていることに、飲食業界の人達は全く気づいていませんでした。

高梨と一緒なら業界を変えられる、「飲食×IT」を実現できると強く感じ、favyの創業メンバーに加わることを決意しました。

少しでも気になったら、
ぜひ一度お店・会社に遊びに来てください

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